在宅ワーク用の自作PCを作りたい!
当方40代のサラリーマンですが、コロナ期間中に在宅ワークの増加、オンライン会議、面談などが爆増しました
現在使用しているノートPCではオンライン会議をしながらofficeソフトを操作するようなマルチタスクで挙動が不安定な現状もあり前から憧れていた自作PCを作ることになりました
この記事では今回自作PCを構築にあたって、同様のニーズを持つ方の参考として頂ければと思います
ちなみに自作するニーズのない方はintel corei5 搭載でメモリ16GB以上の既製品を買っておけば基本的に困ることはない気がします
ビジネス用自作PCとは?
ビジネス向けPCとは何か?
そもそもビジネス向けPCとは、ビジネスでの利用に特化したパソコンのことを指します。一般的には高い安定性・信頼性・セキュリティが求められ、長期間の使用を前提としています。
ビジネス向けPCの需要は、企業内での業務用途や自営業者、フリーランスの方々の個人事業用途などで高いものがあります。特に、オフィスでの業務やデータ処理、ファイル共有などに必要な高い性能や、セキュリティ上の問題を考慮した対策が必要とされています。
自作PCとは何か?
自作PCとは、ユーザーが自分でパーツを選んで組み上げた、カスタマイズ性が高く、性能や用途に応じて様々な用途が考えられるPCとなります
価格も市販のパソコンよりも割安になることが多いようです。(構成によりますが…)
自作PCは近年はゲーミングPCのようにかなりハイスペックを求めた構築のみならず、ビジネス用途としてはグラフィックデザインや動画編集に必要な高性能なCPUやGPU、大容量のストレージなどを搭載することで、高い処理能力を必要とするケースも増えてきています
一方で自分で組み立てるため、トラブルシューティングの能力や知識が必要になることもあります。そのため、自作PCを組む際には、事前に十分な知識や情報収集をすることが重要です。
また、予算や使用目的、将来のアップグレードなどを考慮し、最適なパーツを選定することも大切です。自作PCはカスタマイズ性が高く、自分好みの性能やデザインを手に入れることができる魅力がありますが、組み立てやトラブルシューティングの能力が必要とされる点に注意が必要です。
自作PCのメリットとデメリット
【自作PCのメリット】
- 好みに合わせてカスタマイズできる
- パフォーマンスや耐久性などを重視したスペック設計が可能
- コストパフォーマンスが良い
【自作PCのデメリット】
- 知識や経験がないと組み立てが難しい
- 故障時に自己責任で修理や交換をする必要がある
- メーカー製品よりも保証期間が短い場合が多い
上記がよく見かける自作PCのメリットやデメリットになりますが
今回私が自作PCを作って感じたことは
- PCのパーツ構成に詳しくなる(今更ですが…)
- 既製品PCのスペックを自分で評価できるようになる(コスパがいいのか悪いのか等)
- 楽しい(これ重要!)
ビジネス向けPCの主な用途と必要なスペック
ビジネス向けPCの用途には、オフィスワーク、Web閲覧、メール、ビデオ会議などがあります。これらの用途に必要なスペックは比較的低めで、CPUのクロック数が高めであることや、ストレージ容量が大きいことが求められます。以下に一般的なビジネス向けPCのスペックを示します。
CPUの選び方
CPUは主にIntelとAMDの2社からリリースされています。、一般的にビジネス向けPCに適したCPUはIntel Core i3以上、AMD Ryzen 3以上です。これらのCPUは、性能が安定しており、価格も比較的安価です。また、省電力性に優れており、発熱も少ないため、ファンレスで動作する場合もあります。用途に応じて、CPUのクロック数を調整することも可能です。
CPUのスペックにコア/スレッド数がありますが、このコアやスレッドが増えることで、同時に複数のプログラムを実行できる能力が向上します。例えば、ワードプロセッサで文章を書きながら、同時にブラウザでウェブサイトを閲覧するなど、複数のタスクを同時に行うことができます。
デュアルモニタ環境のCPU目安
- コア数:4コア以上
- スレッド数:8スレッド以上
- ベースクロック:3.5GHz以上
一般的にビジネスユースとしてはRyzenよりもIntelが評価が高いとされます
マザーボードの選び方
ビジネス向けPCに適したマザーボードは、信頼性が高く、機能性が豊富なものが良いでしょう。また、拡張性に優れていることも重要です。例えば、マルチディスプレイに対応しているか、USBポートの数が多いかなど、用途に合わせて検討しましょう。
マザーボードの仕様には以下のようなものがあります。
- フォームファクター(形状) マザーボードには様々な形状があり、それぞれに対応したケースが必要となります。代表的なフォームファクター(マザーボードのサイズ)にはATX、Micro ATX、Mini ITXなどがあります。
- CPUソケット CPUソケットはマザーボード上に設置されたCPUの取り付け口のことで、異なるメーカー・シリーズのCPUに対応するソケットが存在します。AMD用とintel 用またそれぞれの世代で規格が用意されています
- チップセット チップセットはマザーボード上に設置された、CPUと各種ハードウェアを接続するためのチップです。主に北橋・南橋の2つに分かれ、それぞれのチップセットによって対応するCPUやメモリ、ストレージなどが異なります。
- メモリスロット メモリスロットはマザーボード上に設置されたメモリモジュールの取り付け口のことで、スロット数や対応するメモリ規格によって異なります。
- 拡張スロット 拡張スロットはマザーボード上に設置された各種拡張カード(グラフィックカード、サウンドカード、LANカードなど)の取り付け口のことで、PCI-ExpressやPCI、AGPなどの規格によって異なります。
- ストレージ接続端子 ストレージ接続端子はマザーボード上に設置されたストレージ(HDD、SSDなど)の接続口のことで、SATAやM.2などの規格によって異なります。
- I/Oポート I/Oポートはマザーボード背面に設置された入出力端子のことで、USBやイーサネット、オーディオなどがあります。また、マザーボードによってはWi-FiやBluetoothなどの無線通信機能が搭載されている場合もあります。
- 電源接続口 電源接続口はマザーボードに電源を供給するためのコネクタで、ATXやEPSなどの規格によって異なります:対応していない場合無線LANが使えない(別途購入してセットする)、Bluetooth対応機器が使えないなどの原因になりますので各メーカーの仕様をしっかり確認しましょう
Intel core-i5 12400を使う場合はLGA1700というソケットを装備したマザーボードを使用します、使うCPUとマザーボードのCPUソケットの形状は購入前にしっかり確認しましょう
メモリの選び方
ビジネス向けPCに適したメモリは、8GB以上のものが必要です。特に、複数のアプリケーションを同時に使用する場合や、大量のデータ処理を行う場合は、16GB以上を検討することをおすすめします。また、メモリの速度も重要です。一般的に、DDR4 2400MHz以上を選ぶと良いでしょう。
PCにおけるメモリ(RAM)の特徴を以下にまとめます。
- メモリの種類:DDR4が主流となっていますが、以前はDDR3やDDR2も使用されていました。最新のメモリはDDR5もありますが現状はDDR4で十分でしょう
- メモリの容量:一般的なPCでは4GB以上が標準となっており、8GBや16GB以上の大容量メモリも一般的になっています。メモリの容量が多いほど、同時に多くのアプリケーションを実行できたり、大容量のファイルを扱うことができます。
- メモリのクロック数:メモリのクロック数が高いほど、高速にデータの読み書きができます。ただし、CPUがメモリの速度に追いつかない場合は意味がありません。
- メモリのタイミング:メモリのタイミングが低いほど、高速にデータの読み書きができます。メモリのタイミングについては、CASレイテンシー(CL)やトランザクションレート(TR)などの指標があります。
- メモリのデュアルチャネル:マザーボードによっては、メモリを2つ以上搭載してデュアルチャネルモードで動作させることができます。この場合、メモリの読み書き速度が向上するため、性能が向上します。
以上がPCにおけるメモリの特徴です。適切なメモリを選択することで、PCの性能を向上させることができます。
ストレージの選び方
ストレージは、ビジネス向けPCにおいても重要なパーツの一つです。ビジネス向けPCは、高速かつ大容量なストレージが必要な場合があります。以下では、ストレージの選び方について解説します。
- 容量 ストレージの容量は、保存できるデータの量を決定します。一般的に、ストレージの容量が大きいほど、より多くのデータを保存できます。
- 転送速度 ストレージの転送速度は、データの読み込みや書き込みの速度を決定します。転送速度が速いほど、データの処理やアプリケーションの起動がより速くなります。
- 安定性 ストレージの安定性は、データの信頼性や耐久性を決定します。一般的に、SSDはより安定しており、HDDよりもデータの消失や破損のリスクが低いです。
- コスト ストレージのコストは、容量や転送速度、安定性に応じて異なります。SSDは高速かつ信頼性が高いため、HDDよりも高価です。
- 形状 ストレージの形状は、PCの設計に影響を与えます。例えば、HDDは3.5インチや2.5インチといった標準的なサイズがあり、PCのケースに収まるように設計されています。一方、SSDは2.5インチやM.2といった小型の形状があり、PCの設計に柔軟に対応できます。
これらの特徴を考慮して、ストレージを選択することが重要です。
グラフィックスカードの選び方
ビジネス向けPCにおいて、グラフィックスカードは必須というわけではありません。ただし、グラフィックスの処理が必要なアプリケーションを使用する場合は、グラフィックスカードがあると処理速度が向上し、作業効率が上がります。
IntelのCPUにFのついているモデルは:グラフィックス機能がないものとなりますので、映像出力するためにはグラフィックカードが必須となります
逆にFのついていないモデルはグラフィック機能が内臓されているためグラフィックカードがなくても出力できます
販売サイトのスペック詳細に「グラフィック機能」として掲載されていますので確認しましょう
- パフォーマンスの向上: グラフィックカードは、ビデオゲームや3Dアプリケーションなど、グラフィックス処理が必要なタスクを高速で処理することができます。グラフィックカードを搭載することで、パフォーマンスが向上し、滑らかな映像を表示することができます。
- 画質の向上: グラフィックカードは、画像処理技術を利用して、より鮮明で美しい画像を表示することができます。また、高解像度のディスプレイを利用する場合にも、グラフィックカードの性能が重要になります。
- VR対応: グラフィックカードには、仮想現実(VR)に対応するモデルもあります。VRを利用する場合には、高いパフォーマンスが求められますが、グラフィックカードを搭載することで、スムーズなVR体験をすることができます。
- 騒音と発熱: ハイエンドのグラフィックカードは、高いパフォーマンスを発揮するために多くの電力を必要とします。そのため、騒音と発熱が問題になる場合があります。特に、グラフィックカードを複数搭載する場合には、冷却のために十分なスペースを確保する必要があります。
- ポート数: グラフィックカードには、HDMI、DisplayPort、DVIなど、複数のポートが備わっている場合があります。使用するディスプレイの接続方法に応じて、適切なポートを選択する必要があります。
- 価格: グラフィックカードの価格は、性能や機能によって異なります。高性能のモデルは、数千ドルにもなる場合がありますが、一般的なユーザー向けのモデルは数百ドル程度で購入することができます。
デュアルディスプレイ環境におけるグラフィックカードスペック目安
- VRAM:4GB以上
- コアクロック:1.2GHz以上
- メモリクロック:6GHz以上
- 出力ポート:DisplayPortまたはHDMI(複数ポートがある場合はモニターの接続に合わせて調整)
電源ユニットの選び方
ビジネス向けPCにとって、安定した電源供給は欠かせません。そのため、電源ユニット(以下、電源)の選び方には注意が必要です。
- 電力容量: 電源ユニットは、供給する電力の容量(ワット数)が重要です。主にグラフィックカードやCPUに必要な電力容量が決定されます。過剰な電力容量は無駄なコストになるため、必要な電力容量を確認して選びましょう。
- 80 PLUS認証: 電源ユニットの効率を示す80 PLUS認証は、省エネ効果が高いものを選ぶとよいでしょう。
- 信頼性: ブランドや品質の高い製品を選ぶことで、信頼性を確保できます。
- ケーブルの種類: PCケースのサイズやレイアウトに合わせて、モジュラーケーブル、セミモジュラーケーブル、ノンモジュラーケーブルなど、様々なケーブルの種類があります。ケーブルの本数や長さも重要です。
- 冷却システム: 電源ユニットは、高い電力が流れるため、十分な冷却システムが必要です。ファンのサイズや回転数、ノイズレベルも選ぶポイントとなります。
一般的な自作PCにおいて、以下のような電源ユニットがおすすめです。
- 500W〜600W: ミドルレンジのPCに適しており、一般的なユーザーに適しています。
- 700W〜800W: 高性能PCやゲームPCに適しており、グラフィックスカードの大電力消費やオーバークロックに対応します。
- 1000W以上: 複数のグラフィックカードを使用する高性能PCやサーバーに適しており、高負荷時でも安定した電力供給を行います。
自作PCにおける各パーツの電源ワット数の目安です。ただし、実際に必要な電源ワット数は、使用するパーツの仕様によって異なりますので、あくまでも目安としてご参考ください。
- CPU: 65W〜250W(高性能CPUの場合はそれ以上)
- メモリ: 5W〜10W
- マザーボード: 20W〜50W
- グラフィックカード: 75W〜350W(高性能グラフィックカードの場合はそれ以上)
- ストレージ(SSD、HDD): 5W〜15W
- 光学ドライブ: 20W〜30W
- ケースファン: 2W〜10W(ファン数によって変動)
これらのパーツの電源ワット数を合計して、必要な電源ワット数を算出することができます。ただし、念のために余裕を持たせるために、合計電源ワット数の20〜30%程度余裕を持たせることが望ましいとされています。
80 PLUSレベル | 最低効率 | 20%負荷 | 50%負荷 | 100%負荷 |
---|---|---|---|---|
Bronze | 82% | 85% | 88% | 82% |
Silver | 85% | 88% | 90% | 85% |
Gold | 87% | 90% | 92% | 87% |
Platinum | 90% | 92% | 94% | 90% |
Titanium | 92% | 94% | 96% | 91% |
ビジネス用でおすすめのスペック
- 電源容量: 400W~600W程度
- 80 PLUS認証: Gold以上
よほど変な構成にしない限りこれで大丈夫です
CPUクーラー
CPUクーラーは、パソコンの中で最も熱を発生する部分であるCPUの温度を下げるために使用されるパーツです。主に空冷式と水冷式の2種類があります。
空冷式CPUクーラーは、CPUの熱をアルミフィンなどの放熱板で吸収し、ファンで風を送って放熱するタイプです。価格が安価で、取り付けも容易であるため、一般的な自作PCで使用されます。
水冷式CPUクーラーは、水を循環させて熱を冷却するタイプです。水冷式は、空冷式に比べてより効率的に熱を放散できるため、オーバークロック時などに高い性能を発揮しますが、取り付けが難しいため、初心者には不向きです。
最近は簡易水冷の製品も多く発売されており、こちらは取付が簡単になっています。自作PCでよく光っているパーツの一つです
価格は水冷>簡易水冷>空冷です
CPUにも付属している(付いていないものもあります)のでよほど高性能CPUを使わない限りは付属品でも大丈夫です
失敗事例の紹介
ビジネス向けPCを自作する際には、慎重な検討が必要です。実際に失敗した例を紹介し、その原因と対処法を考えてみましょう。
ビジネス向けPCを自作しました。しかし、起動時に電源が落ちてしまうトラブルが発生しました。原因を調べたところ、電源ユニットの容量が不足していたことが分かりました。経営者は、予算の関係から安価な電源ユニットを選んでしまったため、このようなトラブルが発生したと考えられます。
失敗した原因と対処法
自作PCにおいて、失敗する原因としては様々なものが考えられます。しかし、中でもよくあるのは以下のようなものです。
- 予算不足による部品の選択ミス(必要な性能を満たさない組み合わせ)
- パーツ同士の相性不良(CPUソケット、メモリ規格、マザーボードサイズなど)
- 組み立て不良(メモリの差し込み不足、ケーブルの差し込み不足など)
このようなトラブルを回避するためには、以下のような対処法があります。
- 予算の許す範囲内で、必要なスペックを満たす部品を選ぶ
- パーツ同士の相性について調べ、組み合わせを慎重に考える
- 組み立て前にパーツ同士を必ず確認し、不良品があれば交換する
自作PCは、自分でパーツを選んで組み立てることができるというメリットがありますが、失敗するとトラブルが発生する可能性があります。そのため、事前の慎重な検討が必要です。
ビジネス向けPCを自作する際におすすめの組み立て手順と確認事項
組み立て前に必要な準備
組み立て前に必要な準備として、パーツのチェック、必要な工具や消耗品の用意、静電気対策の準備がをしましょう。広い作業スペースも確保すると効率よく作業できます
実際に組み立てた経験から
上記のような柄の長いプラスドライバーが1本あれば大丈夫です、柄の短いものはPCケース内取付作業でやりにくさを感じると思います
ワンコインで購入できるのでここはケチらずに1本購入することをオススメします
パーツの組み立て手順
ここからが本番です、いよいよパーツの取り付け手順について説明します。
CPUの取り付け
まずはCPUをマザーボードに取り付けます。CPUソケットにCPUを正しく差し込むことが大切です。また、CPUに熱伝導用のグリスを塗布することも忘れないでください。グリスはCPUに熱を伝えるために必要です。
メモリの取り付け
メモリは、マザーボードにあるメモリスロットに挿入します。メモリを取り付ける前に、マザーボードのメモリスロットの仕様を確認しておくことが大切です。また、メモリを挿入する際には、スロットのロックを解除してから挿入し、しっかりとロックをかけてください。
ストレージの取り付け
ストレージは、HDDまたはSSDを選択し、それぞれの取り付け方法に従ってマザーボードに接続します。また、ケースにはストレージを収納するための専用のベイが用意されていることが多いため、適切なベイにストレージを収納してください。
上記写真のストレージカバーをプラスドライバーで外すと裏面にサーマルパットがあるので忘れずにシールを剥がしましょう
冷却ファンの取り付け
空冷、水冷によって取付方法は少し変わりますが基本的には同じです、CPUソケットの形状に合わせて、冷却装置に同梱されている各種アダプタ(サイズを調整する金属)を取り付けて設置します
ファンは取り付け方向に注意して通常、PCケースの前方に取り付ける場合は、空気を吸い込む方向に設置します。後方に取り付ける場合は、空気を排出する方向に設置します。
ファン本体に空気の流れが矢印で記載されていますので逆向きにならないようにしましょう
マザーボードへの取り付け
次に、マザーボードをケースに取り付けます。スペーサーを使用してマザーボードとケースの間に隙間を作ることが重要です。これによって、マザーボードがケースに触れずに振動を吸収し、ショートを防ぐことができます。
グラフィックスカードの取り付け
グラフィックスカードは、PCI-Expressスロットに差し込み、マザーボードに取り付けます。グラフィックスカードを取り付ける前に、ケース内に十分なスペースがあるか確認し、必要に応じて他のパーツを移動するなどしてスペースを確保してください。
電源ユニットの取り付け
電源ユニットは、ケースに取り付けられた専用のスペースにネジで固定します。電源ユニットの取り付け前に、マザーボードと他のパーツに必要な電力を供給できる容量があるか確認しておくことが大切です。
自作するにあたって一番の難所がこの配線処理になると思います
基本的にはソケット形状でハマるとこにしかハマらないので、なんとかなるにはなりますがやはり配線をキレイにしたりは後回しになりがちです
ケーブル類を整理する
すべてのパーツを取り付けたら、余分なケーブルを取り除き、必要なケーブルを整理します。結束バンドなどでうまくまとめると見た目もよくなります
ケーブルを整理することで、冷却性能を向上させ、システム内部の空気の流れを最適化することができます。
ファンの向きはしっかり確認しましょう
基本は正面が吸気で背面が排気です
5-4 BIOSの設定方法
自作PCの組み立てが完了したら、BIOSの設定を行います。BIOSは、基本的には起動時に「Delete」キーなどの特定のキーを押すことでアクセスできます。BIOSの設定は、必要な最小限の設定だけを行い、必要以上に設定を変更しないことが重要です。
以下は、一般的なBIOSの設定方法です。
- BIOSにアクセスするために必要なキーを確認する
- BIOSのメニューに入る
- 言語設定を選択し、必要に応じて時間や日付を設定する
- システムの起動デバイスの優先順位を設定する(Windowsをインストールする場合は、光学ドライブを起動デバイスとして選択する必要があります)
- 保存して終了する
5-5. 動作確認
すべてのパーツを組み立てたら、最終的な動作確認を行う必要があります。以下の手順で確認を行ってください。
- 電源を入れて起動する 電源を入れ、正常に起動するか確認します。起動時には、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスカードなどの情報が表示されるはずです。
- BIOS設定の確認 BIOSの設定を確認し、必要に応じて設定を変更します。特に、ブートデバイスの設定、RAMの速度やタイミングの設定、ファンの回転数の設定などに注意してください。
- OSのインストールと設定 BIOSの設定が終わったら、OSのインストールと設定を行います。OSのインストールが終わったら、デバイスドライバーのインストールや更新を行い、必要なセキュリティソフトウェアをインストールします。
5-6. パフォーマンステスト
最後に、組み立てたPCのパフォーマンスをテストします。以下のようなテストツールを使用して、CPU、メモリ、グラフィックスカード、ストレージなどのパフォーマンスを計測し、問題がないか確認してください。
- Cinebench R23:CPUとグラフィックスカードの性能を計測できるツール。
- CrystalDiskMark:ストレージの読み書き速度を測定できるツール。
- MemTest86:メモリの安定性とパフォーマンスを計測できるツール。
これらのテストを行い、問題があれば修正してから使用することをおすすめします。
おすすめ自作PCパーツ
CPU
Intel CPU
- K: インテルのロック解除プロセッサで、オーバークロック可能なCPUです。KシリーズCPUは、ユーザーがクロック速度を調整し、パフォーマンスを向上させることができます。
- F: インテルのグラフィックス機能が無効になっているCPUです。これらのCPUを使用する場合、グラフィックボード(GPU)が必要となります
AMD CPU
今回はIntelにて構成をまとめているので割愛しますが
Intel同様に確認事項はCPUとマザーボードのソケット形状の確認、グラフィック機能の有無をチェックして選択しましょう
マザーボード(Intel)
今回のおすすめはMicro-ATXにて上記Intel12世代に対応するLGA1700のソケットを装備しているものとなります。
拡張性はひとつ大きいサイズのATXには劣りますが必要十分であり、コストパフォーマンスもよいサイズとなります
LANを直接PCに繋いでインターネット環境を構築する場合はWifiは必要ありません
- ASRock B660M Pro RS (B660 1700 MicroATX)
- MSI MAG B660M MORTAR WIFI DDR4 (B660 1700 MicroATX)
メモリ
SSD同様価格が安くなっているパーツになりますが、新しい規格であるDDR5ではなく
上記マザーボードに装着可能なDDR4の32GBモデル
光らなけらば安いです、あと大きすぎると冷却パーツに干渉することもあるので注意
- CORSAIR DDR4-32GB 3600MHz CL18 デスクトップPC用メモリ VENGEANCE RGB RS 32GB [16GB×2枚] CMG32GX4M2D3600C18
- Crucial デスクトップ用増設メモリ 16GB(8GBx2枚) DDR4 3200MT/s(PC4-25600) CL22 UDIMM 288pin CT2K8G4DFRA32A
ストレージ(SSD)
最近は非常に価格が安くなっているので、こちらもコスパの良いものをチョイス
取付の簡単なM.2 NVMe接続(上記マザーボードで使用可能です)をチョイス
- Solidigm P41 Plus SSDPFKNU020TZX1 (M.2 2280 2TB)
- Solidigm P44 Pro SSDPFKKW020X7X1 (M.2 2280 2TB)
グラフィックスカード(GPU)
オススメCPUでFモデルを選択したひとは必ず購入する必要があります
これがないと映像出力がきません
上位モデルは20万を超えてきますが、ビジネス用であればCPU内臓GPUでもいいんですが
やっぱり自作するならGPUも構築したなるのが人の性
2画面、3画面での画面出力を考えている人はGPUも装備しましょう
例に倣ってAMDのRADEONは今回割愛です
- MSI GeForce GTX 1660 SUPER VENTUS XS OC (GeForce GTX1660 SUPER 6GB)
- MSI GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 8G OC (GeForce RTX 3060 8GB)
電源ユニット
GOLD認証が人気ですが多分Brozeで問題ありません、今後の拡張を考慮して今回は650Wを推薦
- 玄人志向 80Plus Bronze 650W ATX電源ユニット KRPW-BR650W/85+Seasonic FOCUS GX-550
- 玄人志向 STANDARDシリーズ 80 PLUS GOLD認証 650W フルプラグインATX電源 KRPW-GK650W/90+
ケース
- Fractal Design Define 7 Compact
- 静音性に優れた、コンパクトで機能的なPCケース。エアフローを最適化することで、高い冷却効果を実現し、ノイズを低減します。ビジネス向けPCのデスクトップにも適しており、高品質の仕上がりによって、オフィス環境にもマッチします。
- Cooler Master MasterBox Q300L
- コンパクトながら、マルチファン設置可能なエアフローケースで、高い冷却効果を発揮します。ビジネス用途には十分な性能を持ち、オフィス環境にも適したシンプルなデザインです。また、手頃な価格も魅力的です。
冷却パーツ(空冷)
- DEEPCOOL AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1
- DEEPCOOL AG400 ARGB R-AG400-BKANMC-G-1
最近は簡易水冷でキラキラ光るパーツが人気ですが、空冷クーラーに比べると少しお高いので
DEEPCOOLの空冷クーラーを、上で紹介しているIntel Core i5はクーラー付属なのでそれを使用しても可
少し光らせたい人は下のARGBモデルを
まとめ
自作PCは、コストパフォーマンスがよく、自分好みのパーツを選んで組み立てられる点が魅力的です。ビジネス向け自作PCを組み立てる場合は、安定性や信頼性が重要なので、パーツ選びに注意が必要です。
以下は、ビジネス向け自作PCのパーツ選びのポイントとおすすめパーツです。
【パーツ選びのポイント】
安定性と信頼性が重要
長期間使用することを想定し、将来性のあるパーツを選ぶ
ビジネス用途に合わせて必要な性能を選定する
最後に、自作PCを組み立てる前には必ず安全対策を行い、取扱説明書や専門家のアドバイスを参考にすることをおすすめします。また、自作PCのパーツ選びや組み立てには時間や知識、手間がかかるため、初めての方はパーツセット販売や自作PCビルダーへの相談など、専門家のサポートを利用することも考えましょう。
【重要ポイントのまとめ】
ビジネス用途においては、信頼性と安定性を重視し、コストパフォーマンスに優れたパーツを選ぶことが大切です。
パーツの選び方には、目的に合ったスペックや互換性、ブランド信頼度などを考慮する必要があります。
自作PCを組み立てる際には、必要な準備や組み立て手順、BIOS設定、動作確認、パフォーマンステストなどをしっかり行い、安全性や性能の向上につなげましょう。
一部のパーツに関しては、ブランドや製品によっては長期間の安定動作が期待できるものもあります。そのため、信頼性を重視して予算の範囲内でできるだけ高品質なパーツを選ぶことが望ましいです。
自作PCにおいては、冷却パーツの選び方や設置位置によって、パフォーマンスの向上や寿命の延長につながることがあります。
自作PCのパーツ選びや組み立てには時間や手間がかかるため、初めての方は専門家のサポートを利用することをおすすめします。
Q&A
Q1: 自作PCでトラブルが起こった場合、どのように対処すればいいですか?
A1: 自作PCでトラブルが発生した場合、以下の手順を実行することをお勧めします。
1.問題の切り分け: ハードウェアの問題かソフトウェアの問題かを切り分けます。
2.原因の特定: ハードウェアの場合は不良パーツの特定、ソフトウェアの場合はエラーコードの確認を行います。
3.対処方法の検討: ハードウェアの場合は不良パーツの交換、ソフトウェアの場合は修正プログラムのダウンロードや再インストールなどの対処方法を検討します。
4.問題の解決: 上記の方法で問題が解決される場合が多いですが、それでも解決しない場合は専門家に相談することをお勧めします。
Q2: 自作PCのパーツを一つずつ揃える場合、どの順番で揃えるべきですか?
A2: 自作PCをパーツごとに揃える場合、以下の順序で揃えることをお勧めします。
1.マザーボード: パーツの中で最も重要な部分の1つであるマザーボードを最初に選択しましょう。
2.CPU: マザーボードに合わせたCPUを選択します。
3.メモリ: CPUとマザーボードに対応したメモリを選択します。
4.ストレージ: ハードディスクやSSDなどのストレージを選択します。
5.グラフィックスカード: 必要に応じて、グラフィックスカードを選択します。
6.電源ユニット: 必要なパーツの消費電力に対応した電源ユニットを選択します。
7.ケース: パーツのサイズに合ったケースを選択します。
8.冷却パーツ: CPUやグラフィックスカードの冷却に必要な冷却パーツを選択します。
Q3: ビジネス向けPCを自作する場合、どの程度の性能が必要ですか?
A3: ビジネス向けPCに必要な性能は、業務に必要なアプリケーションやソフトウェアによって異なります。一般的には、オフィスアプリケーションやビジネス用ソフトウェアをスムーズに動作させるために、比較的低めの性能でも十分でしょう。ただし、データ解析や3Dグラフィックス処理を行う場合は、より高性能なCPUやグラフィックスカードが必要になることがあります。
また、ビジネス向けPCではセキュリティも重要なポイントです。セキュリティソフトのインストールやアップデートがスムーズに行えるよう、十分なメモリやストレージ容量が必要です。さらに、データのバックアップや管理も重要な課題です。RAID構成のストレージを搭載することで、データの冗長性を高めることができます。
以上のように、ビジネス向けPCの必要な性能や機能は、業務内容によって異なります。自作PCを検討する際には、まず必要な機能や性能を明確にし、それに応じたパーツを選ぶことが大切です。
今回構築した自作PCに使用したパーツ
普段の仕様状況
- ネットブラウジング(タブをたくさん展開気味)
- オンラインミーティング(ZoomやTeams)を実施しながらofficeソフト作業
- エクセルで統計関係のデータ処理(データ量多め)
- デュアルモニタでの使用(ノートPCではカクツキがあり性能不十分)
重視したポイント
- ミドルハイぐらいのCPU性能(コア数10以上のなかから選定)
- メモリは余裕をもって32GB(ビジネス用なら16GBで十分のようです)
- ストレージは1Tで読み書きが高速なものを選定
- デュアルモニタ環境の構築
- 少しピカピカさせたい(自作の特権ですかね、性能には全く必要ありません)
忘れがちなパーツ
キーボード
今までノートパソコン使っていた人はお忘れなく、ピンキリなので何でもよければ安いです
CPUグリス
CPUクーラーを購入したら同梱されているものもあるようですが、専用品でワンランク上を
モニタ
こちらも今までノートを使っていてない人は購入必須となります
モニターケーブル
モニタとPCをつなぐケーブル、HDMIやDPなど規格を確認して購入しましょう
あると便利
ケーブル類を束ねてまとめるときに使います
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